最近エピテーゼに関係のない話ばかりで申し訳ありません。

自分自身の備忘録とか日記の意味合いが強いブログですので、どうぞご勘弁を。

エピテーゼの症例も大きなものが2つ今あるのですが、写真的には一般に公開できないようなものばかりなので、多分製作途中で無難なところを上げていくくらいかもしれません。

 ここ最近歯科の仕事でもクリニックによばれることが多くて、ほとんどはチェアーサイドでの調整とか仕上げの詰めの部分を実際の口腔内に合わせながらというものです。

フィリピンといえどかなりラグジュアリーなクリニックもあって、いわゆる芸能人とか有名人が多くくるところがあります。

 多くのフィリピン人の気性なのですが、そんなハイソ(死語か?)なクリニックでわたしも治療してもらいたい、という富裕層の方々もいるわけで、要求もかなり高かったりします。

前歯含め上下20本ラミネートベニアとか、ジルコニアクラウンなどわざわざ削って処置したり。

この辺りになると治療というより審美歯科というのか美容歯科というのか?

年齢的に矯正は時間がかかったりするので、ホワイトニングも兼ねてそういったクラウンやベニアを入れるんですね。

 完璧な左右対称を望まれたり、いわゆる真っ白なハリウッドスマイルを望まれたりとさまざま。

ただ・・・なんかそういう仕事とエピテーゼの仕事が対極にあるように感じることがあって・・・

 エピテーゼの場合、無いもの、あるいは失ってしまったものを回復するというのが目的になるのですが、症例によってはとても気の毒な症例があります。

事故や病気で切除したりした症例。
こういった場合失ったものを少しでも取り戻せて、また人前に出られるようになれば・・・という思いで来られる方がほとんどです。

対して、審美歯科、美容歯科的な仕事で感じるのは、さらにきれいになりたい、もっと白く美しくしたい的な感じです。

簡単にいうとマイナスの状態からなるべくプラスに近づけるという仕事がエピテーゼの仕事なら、こういった歯科の仕事はプラスの状態からさらにもっと、という感じでしょうか。

もちろん歯科の仕事でも失った部分を補綴、回復する仕事は多くあるんですけどね。

最近クリニックで対応している方々を見つつ、エピテーゼの症例で来られる方々も見ると、五体満足に揃っているだけでかなりラッキーなことなんじゃ無いかと思います。

・・・・という長い前置きになりましたが、表題の卒業式というのは息子の卒業式のことです。

パンデミックでのびのびになっていましたが、先週やっとこさ無事卒業式を終えることができました。

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3年分くらいの生徒をまとめてやることになったので、会場もホテルの大きな会場。
それでもすし詰め状態でしたね。

フィリピンの場合は卒業がかなり大きな一大イベント、しかも歯学部とかならなおさらのようです。
式典会場には保護者しか入れませんが、親戚一同来られているところが多かったようで、ホテルのロビーは一般客が気の毒なくらい人混みでむせかえっていました。

わが息子も例のハリーポッターみたいな衣装を着て、頭に四角の帽子をかぶって無事卒業してきました。

まだこれから国家試験をパスしないといけないのですが、どんな歯科医師になるんでしょうか。

小さい頃から私の仕事の関係で、人体のいろんな部分が欠損したり変形した人ばかりを身近に見て育ってきています。

何か受け継いでくれているものがあればいいのですが・・