前回のちょっと美談っぽいはなしで終わっても良かったんですが、そうばかりでもないというはなしも少し・・・
通常わたしのところに来られるかたは、欠損や変形について何かしらの根強いコンプレックスを持っています。
これは生まれつきの小耳症でも、途中から事故や病気で欠損切除の場合でも同じですね。
何度か赤ちゃんの小耳症のケースは手掛けたことがあります。もちろん赤ちゃんにはそういうコンプレックスはありません。
それでもエピテーゼを作りたいというのはおもに親御さんの思いですね。
一応エピテーゼのメリット・デメリットもよく説明しますし、とくに赤ちゃんや子供さんのばあいは成長につれて作り変える必要もあることなども説明いたします。
少しはなしがそれましたが、生まれつきの欠損や変形の場合と、途中から病気や怪我で欠損した場合では若干様子が変わってきます。
病気や怪我事故で失った場合は、今まであったものを失うため、当面のショックはやはり大きいようです。
病気での場合は切除することで命が助かった、という考え方ができますが、しばらくするとやはり喪失感が出てきます。
また今までの人間関係や仕事関係などなど、影響がだんだんと感じられてきます。
くだんの鼻のエピテーゼの女性も、ミスコン常連さんだったことでも想像できるように外見にはそれなりに自信があったはずです。
それを失った喪失感はやはり想像に難くありません。
わたしのところに来た当初は、この状態が少しでも改善できるのなら、という藁にもすがる思いだったろうと思います。
型どり時に撮った写真を今見返しても、写真に撮られたくない、みられたくない感がひしひしと伝わってきます。
ワックス試適の段階になると少し希望を持ち始めます。
希望というよりここまで回復できるのなら、という安堵感みたいなものを感じるのだと思います。
ついでシリコンになったものを試適してステインしていく頃には、お互い当初の気恥ずかしさも少なくなり会話が増えてきます。
自身の希望や要望もだんだんと出てきます。
最後のインストール時には付添の家族が一番喜んでくれますし、それにつれて本人も少し笑みがこぼれてきます。
ここまでで終わることができれば概ねよかったよかったですみますが、エピテーゼの仕事で難しいのはここからかもしれませんね。
くだんの鼻のエピテーゼの女性ですが、フェイスブックに写真を上げるのはかなり久しぶりであったはず。
そこまで回復することができ、またその助けになることができたのはうれしいことでした。
彼女の友人知人のコメントも心あたたまるものが多かったのですが、中には心無いコメントも出てくるようになりました。
フォロワー数2万人近くということでもわかるように、かなり人気のある女性なんだと思います。
それにたいする羨望や嫉妬みたいなものが裏側にある人もいるようですね。ざんねんながら・・・
エピテーゼを作って装着したらそれで終わり、ということにはならないし、咀嚼嚥下の機能回復にもまだ時間がかかりそうです。
彼女の心理状態も経過観察していかないといけません。
エピテーゼが顔のパーツである場合、本人の心理状態や健康状態で表情がどんどん変わるのはいつも経験しています。
眼窩の場合などワックスで正常側をみながらコピーしますが、通常このときはマイナスな感情であることがほとんどです。
そのマイナスの感情時の表情をコピーすると、悲しい表情のエピテーゼになってしまいます。
色々考えすぎなんでしょうかねぇ・・・・・
すみません今回はとりとめのない書き方になってしまいました。
そんなこんなの患者さんとの経験にはものすごく貴重なものがおおくあって、エピテーゼの技術もそうなのですが、こういった経験を少しでも分かち合いたいなと。
そういう思いの本を今書いています。
相変わらず遅筆なので出版がいつになるかまたわかりませんが・・・
ではでは
通常わたしのところに来られるかたは、欠損や変形について何かしらの根強いコンプレックスを持っています。
これは生まれつきの小耳症でも、途中から事故や病気で欠損切除の場合でも同じですね。
何度か赤ちゃんの小耳症のケースは手掛けたことがあります。もちろん赤ちゃんにはそういうコンプレックスはありません。
それでもエピテーゼを作りたいというのはおもに親御さんの思いですね。
一応エピテーゼのメリット・デメリットもよく説明しますし、とくに赤ちゃんや子供さんのばあいは成長につれて作り変える必要もあることなども説明いたします。
少しはなしがそれましたが、生まれつきの欠損や変形の場合と、途中から病気や怪我で欠損した場合では若干様子が変わってきます。
病気や怪我事故で失った場合は、今まであったものを失うため、当面のショックはやはり大きいようです。
病気での場合は切除することで命が助かった、という考え方ができますが、しばらくするとやはり喪失感が出てきます。
また今までの人間関係や仕事関係などなど、影響がだんだんと感じられてきます。
くだんの鼻のエピテーゼの女性も、ミスコン常連さんだったことでも想像できるように外見にはそれなりに自信があったはずです。
それを失った喪失感はやはり想像に難くありません。
わたしのところに来た当初は、この状態が少しでも改善できるのなら、という藁にもすがる思いだったろうと思います。
型どり時に撮った写真を今見返しても、写真に撮られたくない、みられたくない感がひしひしと伝わってきます。
ワックス試適の段階になると少し希望を持ち始めます。
希望というよりここまで回復できるのなら、という安堵感みたいなものを感じるのだと思います。
ついでシリコンになったものを試適してステインしていく頃には、お互い当初の気恥ずかしさも少なくなり会話が増えてきます。
自身の希望や要望もだんだんと出てきます。
最後のインストール時には付添の家族が一番喜んでくれますし、それにつれて本人も少し笑みがこぼれてきます。
ここまでで終わることができれば概ねよかったよかったですみますが、エピテーゼの仕事で難しいのはここからかもしれませんね。
くだんの鼻のエピテーゼの女性ですが、フェイスブックに写真を上げるのはかなり久しぶりであったはず。
そこまで回復することができ、またその助けになることができたのはうれしいことでした。
彼女の友人知人のコメントも心あたたまるものが多かったのですが、中には心無いコメントも出てくるようになりました。
フォロワー数2万人近くということでもわかるように、かなり人気のある女性なんだと思います。
それにたいする羨望や嫉妬みたいなものが裏側にある人もいるようですね。ざんねんながら・・・
エピテーゼを作って装着したらそれで終わり、ということにはならないし、咀嚼嚥下の機能回復にもまだ時間がかかりそうです。
彼女の心理状態も経過観察していかないといけません。
エピテーゼが顔のパーツである場合、本人の心理状態や健康状態で表情がどんどん変わるのはいつも経験しています。
眼窩の場合などワックスで正常側をみながらコピーしますが、通常このときはマイナスな感情であることがほとんどです。
そのマイナスの感情時の表情をコピーすると、悲しい表情のエピテーゼになってしまいます。
色々考えすぎなんでしょうかねぇ・・・・・
すみません今回はとりとめのない書き方になってしまいました。
そんなこんなの患者さんとの経験にはものすごく貴重なものがおおくあって、エピテーゼの技術もそうなのですが、こういった経験を少しでも分かち合いたいなと。
そういう思いの本を今書いています。
相変わらず遅筆なので出版がいつになるかまたわかりませんが・・・
ではでは