今日は土曜日で会社は休みなのですが、トラブルシュートのため早朝から一人で出社。
久しぶりに歯科のポーセレン ワークをやりました。
陶材の粉を水で練り、それを金属やジルコニア製の冠に盛り上げて焼成します。
多くの技工士さんはこの時に筆をつかうのですが、わたしは金属製のスパチュラという小さいヘラ状のものを使います。
これは学校出てから最初に勤めた技工所のスタイルが刷り込まれただけで、そこの社長さん曰く
「筆を使うと筆しか使えないようになるし、そうすると使い慣れた筆がないと仕事できないようになる。スパチュラに慣れると似たようなものがあればとりあえず作業できるんでいいんだよ」という事だったと思います。
それでも細かい作業や修正には筆を使ったほうがやりやすいので、築盛用の筆より小さいものを使います。
築盛用の筆は専用のものだと、コリンスキーの毛を使ったもので数万円するものもあります。
絵筆でも高級な筆はコリンスキーが多いようで、穂先がシャープに尖るのと水の含みがどうたらこうたらという事らしい。
先日購入した都合3本のトラベルブラシを、絵も描かないくせに常にカバンに入れて持ち歩いています。
今日の作業にこのうち一番細いものを使ってみましたが、かなーり使いやすかったですね。
わたしのブラシはグレードの低いものですので、コリンスキーの毛ではありませんが、やはり毛先がシャープにまとまるのが重要のようです。
ハンドルが中空とはいえ金属製ですので、普通の筆に比べると重いのですが、わたしに限っては震えなくていいですね。
シリコンのステインには毛が専用液で痛みそうなのであまりいい筆は使いませんが、虹彩にはこの筆良さそうです。
今更ながら歯科の仕事も筆にしようかな。